ヨーゼフ・ホフマンのデザイン

9 10月, 2019
特別なインテリアを探している場合には、ヨーゼフ・ホフマンの作品を見てみてください。独創的で創造性にあふれた作品は、可能性をひろげてくれます。

前衛的なインテリアについて触れる場合には、デザイナーのヨーゼフ・ホフマンについて語らずにはいられません。彼の作品は、芸術と装飾の美しい関係性を示しており、インテリアデザイン界で絶対的な存在なのです。

家具を探している場合には、家具店だけに選択肢をしぼってしまい、最新の流行に流されてしまいがちです。しかし、時代を超える革新的な家具を使用することによって、独創的な装飾を施すことができます。

ホフマンのデザインは、1800年代終わり~1900年代までのデザイン界に新しい扉を開けました。このデザイナーは信じられないほど創造的であり、多くの興味深いインテリアを生み出しました。

ヨーゼフ・ホフマン

ヨーゼフ・ホフマン

1870年にオーストリア=ハンガリー帝国で生まれたホフマンは、幼い頃から建築や芸術に興味を持っていました。建築家とインダストリアルデザイナーになるために勉強し、後にマッキントッシュなど他の建築家などとも交流をするようになりました。

その後、ウィーン工房の主要なメンバーとなりました。当初はインダストリアルデザインで働いていたため、この分野での貴重な経験を活かしたホフマンさんの意見はこの芸術団体の中で重要だったのです。

彼は、建築的な観点からだけでなく、家具の観点からも前衛的なインテリアデザインへの道を切り開きました。彼のデザインや1900年代の他の前衛的なデザイナーのデザインは、近代アートの主要な基盤となったのです。

彼の作品の中で一貫性を保つ原則の1つは精妙さです。

フレーダーマウス(こうもり)の椅子

ヨーゼフ・ホフマン

ホフマンは、1906年にこの椅子を創り出しました。一見、シンプルなデザインの普通の椅子のように見えますが、そうではありません。彼の作品は、基本的に作られたものやシンプルに作られたものからかけ離れています。この椅子は、実際にはとても革新的なのです。

  • 座席は椅子の脚にくっついており、座席自体の輪郭にしっかりと固定されています。このデザインは椅子に安定さを与えるだけでなく、素晴らしい力強さも与えています。
  • 背もたれはわずかに曲線となっており、作業に適した姿勢を作り出すために端が延長されています。体に完全にフィットするように作られているのです。
  • 座席と背もたれの両方が布張りです。快適さと機能性がこの作品の明確な特徴となります。
  • さまざまな色から選ぶことができますが、最も人気のデザインは黄色と白です。

芸術はインテリア界にも反映されています。

アルムレッフェルの椅子

ヨーゼフ・ホフマン

ホフマンは格子状のものに興味を持ち始め、スタイリッシュでフォーマルな雰囲気を作り出す直線を使った素晴らしいデザインを生み出しました。最終的には、より直線のデザインに集中させるようにあえて曲線も残しています

  • 格子のデザインは、背中を支える快適な椅子となるように機能性を与えてくれます。また、格子を取り入れることによって抽象的なデザインになる傾向があります。
  • ホフマンは、基本的な形でもインテリアにおいて完璧に機能することを示そうとしました。豪華なデザインやバロック風のデザインは必要ないことを証明したかったのです。
  • シンプルさとバランスが絶妙に混ざり合っています。完璧なバランスが、最もシンプルな形を特徴とする基本的で機能的な作品を作り出したのです。

ネストテーブル

ネストテーブル

ホフマンの創造性は、独創性と共にテーブルデザインの中で開花しました。多くのテーブルをデザインしていますが、特にそのうちの1つのモデルはとても独創的で革新的です。

そのテーブルとは、異なったサイズでありながら、それぞれの比率が同じにように作られているネストテーブルです。このデザインは完全に前衛的であり、常識的なやり方を避け、新しい世界へと導いた素晴らしい例です。

Witt-Dörring, Christian: Josef Hoffmann: Interiors 1902-1913: the Making of an Exhibition, New York, Neue Galerie New York, 2008.