芸術として考えるインテリアデザイン:必要な独創性

インテリアデザインには創意工夫、インスピレーション、創造性が必要不可欠です。デザインのその美しさは芸術とみなされるべきものでしょう。
芸術として考えるインテリアデザイン:必要な独創性

最後の更新: 25 4月, 2019

多くの人がインテリアデザインを、形と色と空間を使った表現の手段であると考えています。そのため、よくこのような質問がされることがあります。インテリアデザインは芸術とみなされるべきではないか?

インテリアデザインの専門家は私たちの家のための装飾を考えることを主な活動としています。創造に関するあらゆることを学び、発想を生み出しそして実行するためのツールを手に入れます。

彼らはステレオタイプを超えて動くことを学びます。時間をかけて自分達のデザインを進化させ、アートとしてのインテリアデザインには必要不可欠な変化を作り上げていきます。基本的に、インテリアデザインは他の分野と同様の方法、システムに従っています。

芸術美の基本原則

芸術として考えるインテリアデザイン

インテリアデザインは本質的に、最も基本的なものから最も複雑なものにまで及ぶ美を生み出します。完璧な設計を作り上げるために双方の概念を組み合わせることもあります。

空間のデザインにおいては全体の外観が基本の柱となります。 空間を構成する要素は、正しくレイアウトされ、そしてお互いに補完し合う必要があります。

インテリアデザイナーは、混沌としたレイアウトや色同士の衝突を避け、調和のとれた空間になるよう努めます。そういった意味では、デザイナーの目的は、私たちの喜びや楽しさにつながるような美を創造することであるとも考えられるかもしれません。

インテリアデザインに必要な独創性

芸術として考えるインテリアデザイン

インテリアの設計を任された人は、仕事のための力量やアイデアを持っていなくてはなりませんが、何よりも必要なのが独創性です。

  • まずはじめに彼らがすべきことは、デザインの全体的な方針と、色・光・形をどのように使うのがベストかを明らかにするために、その空間を研究することです。
  • 各部屋の可能性を見出し、スペースを最大限に活用する方法と、家具の最も良い配置方法を見つけ出すこと。これがデザイナーの主な仕事といえます。
  • デザインによって空間にエネルギーや活力を生み出します。
  • 空間内にある様々な要素には部屋全体としての一貫性が必要であり、そしてデザイナーの考えと一致していなくてはなりません。また、最大のゴールでもある「調和」を達成すべく、細部まで調整を行う必要があります。
  • デザイナーの仕事はアイデアに実体を持たせることです。これを目標とし、あらゆるプロセスを踏むことが大切です。

補色

芸術 インテリアデザイン

 

色について考えることなしにインテリアは完成しません。調和のとれた空間を作り上げるため、正しい色分布を考慮することが必要不可欠です。

  • 反対色を使うのは避けるべきです。
  • デザイナーは、どの色がどのスタイルに適しているか、各部屋にはどの色が最も効果的か、そしてどの色がどのような雰囲気を作り出すかを知っています。
  • また、空間内では形と色のバランスをとることが大切です。私たちの視線は、部屋の中の特定の場所に自然と向くようになっています。そこで与えられる印象の大きさは、使用されている色によって異なります。
  • 注意すべきもう1つの重要なポイントが壁です。壁は、各スペースを明確に区分し、家具を補完する役割も持ちます。
  • 色を付け足すために家具を置くことは、空間をペイントすることに近いことといえます。

ダイアログを創る

芸術 インテリアデザイン

レイアウトには秩序が大事です。そのためには全体の外観を構成している全ての要素を調和させる必要があります。インテリアデザインを考える上で、無視できる要素は一切ありません。全ての物と物の間に一貫性を持たせ、それぞれが繋がっていることが大切なのです。

家具の配置レイアウトを作成しましょう。その物の機能が最大限に発揮されるよう、全てのアイテムは適切な位置に置かれる必要があります。

また、「装飾」というもう1つの基本要素に注目することも重要です。空間に配置するアイテムが彫刻や絵画、ラグや植物であったとしても、適当に選ぶことはしてはいけません。オプションともいえるアイテムであっても、部屋全体のスタイルと調和していることが大切です。


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  • Lava Oliva, Rocío: Interiorismo, Vértice, 2008.