再度注目されている「腰壁」とは?
ここ数年、古くさいイメージのある「腰壁」が再度注目されています。この記事では、腰壁についてのすべてと腰壁を選ぶためのヒントをご紹介します。
腰壁とは?
腰壁とは、壁の下半分に板材などを張り巡らせた壁のことです。壁が家具などから傷つくのを防いでくれます。
腰壁と巾木は同じ?
その答えは、いいえです。巾木は壁の下部に取り付けられており、通常10センチ以上の高さになることはありません。通常、木製、石製、セラミック製であることが多く、壁を湿気から守るだけでなく、掃除機やほうきなどから傷つくのを防いでくれます。
一方で、腰壁は壁のより大きな部分を覆っており、天井の高さによって異なりますがおよそ85センチから150センチの高さがあります。廊下、キッチン、子供部屋など人通りが多い場所に適しています。
腰壁は汚れや傷から壁を守ってくれます。また、掃除しやすい素材で作られていることが多いので、濡れた布で簡単に汚れを取り除くことができます。
腰壁を設置する場所
前述の通り、腰壁は廊下など人通りが多い場所の壁を守るのに適しています。廊下の壁は傷つきやすいですが、腰壁があることで壁を良い状態に保ち、長期的に考えれば節約となるでしょう。
ダイニングの壁もまた、椅子によって損傷を受けやすいです。腰壁はこのような日々の摩耗を防ぐのに適しているのです。そして、子供部屋にもお勧めです。物を掛けられるようにするなど、さまざまなデザインで装飾することもできます。
キッチンの壁は、油汚れなどで損傷を受けています。そのため、繰り返しとなりますが、これらの問題を解決するために腰壁が適しているのです。さらに、腰壁によっては棚として機能するデザインもあり、小物や花瓶を飾ることができます。
腰壁は、あらゆる方法で使用することができる非常に多目的なアイテムなのです。例えば、寝室ではヘッドボードとして使用することもできます。
素材
腰壁は通常木製ですが、ファイバーボードもお勧めです。浴室やキッチンでは、セラミック製の腰壁や壁下半分のみタイルが貼られたスタイルがよく見られます。
また、木の板の代わりに壁紙を使用することもできます。しかし、長い間良い状態を保つために、きれいにしやすい壁紙を選ぶ必要があります。
別の選択肢としては、布の使用です。しかし、布地はきれいにするのが大変であり、壁の保護目的での使用はお勧めできません。布は装飾目的で使用するといいでしょう。
腰壁の設置の仕方
信じられないかもしれませんが、思っているよりも簡単に腰壁は設置することができ、時間があれが自分で行うことも可能です。木製の腰壁を選んだ場合には、各板を個々に設置していくのが最も簡単な方法となります。
腰壁は巾木のすぐ上に設置します。調和と一貫性をもたらすために、巾木と同じ厚さであることを確認しましょう。
腰壁の高さを決め、そのサイズに合わせて板を切ります。そして、専用の接着剤や釘で壁に設置します。すべての板を設置できたら、腰壁の上部を固定する「見切り」を設置します。
あとは、あなた次第です。例えば、長方形と正方形の木の板を交互に使用することもできます。または、すべて同じ色で塗ったり、補色を組み合わせて塗ってもいいでしょう。
もう1つの選択肢としては、モールディングを加え、内側は小さな要素、外側は大きな要素で装飾することです。すべてはあなたの想像力次第なのです。
このように、腰壁は壁を守ってくれるだけでなく、家をより魅力的に見せてくれるでしょう。