グリーンルーフについて知っておくべきこと
家や建物の屋根に植物を植えて育てる、これをグリーンルーフ、またはリビングルーフと呼びます。インストールするタイプによって組み立て式であったり排水設備があるものもあります。ただし、どのグリーンルーフにもいくつかの共通の特徴があり、今回の記事ではその特徴も含め、グリーンルーフについて知っておくべきことを詳しく紹介いたします。
グリーンルーフのタイプ
グリーンルーフは大きく2つのカテゴリーに分けられます。広範囲タイプと集約タイプです。違いは許容量、基盤の密集度、サイズ、そして植物の密度などにあります。
広範囲タイプの許容量は1平方フィート(約30センチ四方)につき25ポンド(約11、3キロ)、一方で集約タイプは1平方フィートにつき150ポンド(約68キロ)も許容できます。世話やメンテナンスに必要な手間も大きく変化します。
リビングルーフの世話
集約タイプのグリーンルーフは絶え間ない手厚いメンテナンスが必要です。全ての植物にそれぞれ行き届いたケアをするため、長期間その手間を惜しまない責任感が必要です。少し高いところにあるというだけで、他の庭と同じなのです。
広範囲タイプのルーフは少し違います。こちらは人の手をあまり入れず自然に育てていくスタイルです。
自然界の木や森のように広範囲タイプのグリーンルーフはかなり自給自足で、雑草の処理と年に1度の肥料やりのみを必要とします。
グリーンルーフはデコレーションができる
集約タイプのグリーンルーフを選んだのならば、特定のデザインや美しさの演出に合わせてより自由に花や植物を選ぶことができます。広範囲タイプは自給自足なので見た目のデザインについてはあまり選択肢がありません。なのでグリーンルーフで外観のデザインにもこだわりたいのであれば、集約タイプが間違いなくあなたに適しているでしょう。
グリーンルーフはどちらのタイプも多重層構造になっています。これらの層は土と何重もの他の素材で作られており、栄養物を留め不要物を取り除くよう設計されています。
これらの層は自然環境を再現し、余分な水を排出しつつ植物を、十分に栄養が行き届いた健康状態に保ちます。これはどのグリーンルーフにも極めて重要です。
コンプリヘンシブルーフ
近年の技術の進化により、新しいタイプのルーフ、コンプリヘンシブルーフ(包括ルーフ)が誕生しました。これのシステムは従来の2つのタイプの利点を組み合わせ、様々なたくさんの植物を育てることが可能にしています。
グリーンルーフの利点
グリーンルーフは都会や都心部にインストールすることで多くの利益を得ることができます。1つは建物から発する熱を下げてくれることです。グリーンルーフが空気の質を上げてくれるのです。
グリーンルーフは雨水の蓄積も抑えてくれます。排水や下水システムの負担を和らげてくれるでしょう。リビングルーフは悪天候時に自然の力で建物を守ってくれるのです。
公共の建物にリビングルーフをインストールしたら、人々の憩いの場になるでしょう。それと同時に植物はスモッグやホコリのレベルを落とし汚染物質や人体に害を及ぼす塵などを空気中から取り除いてくれるのです。
自宅に取り入れても特定の利益をもたらしてくれます。例えば、グリーンルーフは断熱、防音の効果を発揮してくれるんです。これのおかげで自宅はより静かでリラックスできる空間になるでしょう。
埋立地に捨てられてしまうゴミをリビングルーフに使用することもできます。このエコフレンドリーなルーフはエネルギー消費も抑えてくれます。そしてあなたが地球に優しくするお手伝いをしてくれるんです。
しかし、デメリットもあります。主なものとしては金額です。大型の投資になるので保険の加入が不可欠です。特にあなたの住む地域が台風や干ばつと密接ならばなおさらです。