窯業系サイディングのメリットとは?
この記事では、窯業系(ようぎょうけい)サイディングの様々なメリットについてお話ししたいと思います。これはとても多様で色々な方法で使用することができます。セメントと木材パルプなどの材料でできており、このような材料の組み合わせによってとても軽い外壁材になっているのです。
それだけでなく、防火性と防水性も兼ね備えています。窯業系サイディングを使えば、さまざまな質感、色、トーンの外観を実現することができます。
このパネルは扱いやすく、穴を開けるのも難しくありません。ですので、軽い壁を作りやすいのです。また、断熱・防音という意味でも素晴らしい機能を持っています。
さらにこの素材を使えば、どんな見た目でも実現可能なのです。例えばつなぎ目が見えるつみきのような見た目だって作ることができます。またはつなぎ目が全く見えない一枚の壁にすることもできるのです。
窯業系サイディング材とは?
これは建築材の一つで、セメントやケイ酸カルシウムをベースとした混合物です。その強度を上げるために、オーガニック繊維や鉱物、人工繊維などが加えられます。
もともとは、繊維セメントの強度を高めるのにはアスベストが使われていました。しかし、深刻な健康問題につながる恐れがあるということが明らかになってからは、アスベストは使われなくなりました。現在は、代わりに木材パルプやガラス、ビニールなどが使われています。
窯業系サイディング材は水圧パイプや排水管、下水システムなどにも使用されています。また、貯水器や煙突などにもよく使われています。
窯業系サイディングを使うことのメリット
窯業系サイディング材には様々な用途がありますが、建物の外壁のサイディングが最もよく使われるものの一つです。値段もとても安いので、人気がどんどん高まっています。
その価格の安さから、物置から倉庫、工業団地まで幅広く使用されています。形態も、平たくも波状にもできます。
また、様々なサイズにできるので、棟や裾部分、へりなどに使用するのにぴったりなのです。ただし、窯業系サイディング材を選ぶ際には、アスベストが含まれていないことを確認しましょう。
窯業系サイディングを組み立てる際には、フックや特別なネジを使用します。しかしすでにお話ししたように、チューブ型のものやつなぎとして使われるものもあります。つまり、建物を支える構造全体を窯業系サイディング材で作ることもできるのです。
また、この素材は再利用することもできるのが素晴らしい点です。とはいえ、比較的壊れやすいためあまり再利用はされません。つけてからはがすまでのプロセスの中でダメになってしまうことも多いからです。
この素材でできたパイプには質の高いセメント、ケイ土、オーガニック繊維などが含まれます。これらの材料を混ぜることで、パイプは強く壊れにくくなるのです。
窯業系サイディング材は、急激な温度の変化にも対応できる素材です。
窯業系サイディング材の種類
デュロック
デュロックパネルは長方形で、厚さが13ミリのものです。ポートランドセメントをベースとし、いくつかの材料が加えられてできています。強度を上げるためにファイバーガラスのメッシュも入っています。
一般的に、このパネルはつなぎ目を隠ししっくいやペンキで表面をコーティングできるようにするために使われます。
スーパーボード
このフラットな窯業系サイディング材は高圧と高温で作られ、「オートクレーブ」として知られるプロセスの中で水気を与えられます。この外壁はどのような気候に対しても優れた抵抗力を持っています。
パーマベース
これもまたポートランドセメントとファイバーガラスのメッシュでできています。完成品はとても軽いのに強度が非常に高く壊れにくいのです。これらの材料が合わさることで、防水性があり膨張したり形が変わったりすることが一切ありません。
窯業系サイディングのメリット
すでに触れたように、窯業系サイディング材の大きなメリットの一つは、他の素材に比べて非常に価格が低いことです。ですので、産業系の建築プロジェクトでとてもよく使われるようになっているのです。
メンテナンスに関しては、この素材はゆがんだり色があせることがないので、メンテナンスも簡単で問題が起きることも少ないでしょう。とても軽い素材ですので、運ぶのも容易です。
窯業系サイディング材は持続可能な建築素材であり、耐火性もあり、カビや塩、シロアリにも強い素材です。また、防音性、断熱性能も備えています。
このような性質は快適さにつながるだけではありません。電気代もかなり抑えることができます。
まだまだ利点を挙げればきりがないですが、これで窯業系サイディング材のメリットを理解していただけたかと思います。ぜひ使用してみてください。この素晴らしい素材を使えば、どんな見た目でも実現することができますよ。
この質の高い建築素材の人気が高まってきているのも当然です。多様なだけでなく、古い建物や工業団地をリノベーションしたり立て直したりするのにも利用できます。