キッチンをデザインするときのポイント
キッチンレイアウトを決める前に、キッチンでの動線を考慮する必要があります。また、それぞれの役割に応じて、キッチン内をエリアで分けることも重要です。
まずは、キッチンを正確に採寸して、効率的かつ実用的なキッチンを実現しましょう。
キッチンの5つのエリア
キッチンは、それぞれの役割に応じて5つのエリアに分けることができます。
- パントリー
- キッチンカウンター
- シンク
- テーブル
- コンロとオーブン
料理がしやすくなるように、これらのエリアをできるだけ効率的に配置しましょう。
ワークトライアングル
「ワークトライアングル」と呼ばれる配置になるように、冷蔵庫、シンク、コンロの場所を決めます。
冷蔵庫、シンク、コンロの位置が三角形の各頂点になるように配置することで、より効率的に作業が行えるようになります。
完璧な三角形を作るには、各辺の長さが1.2m~2.7m、3辺の合計が8m以下の範囲になるように設計するのが理想的です。
正しくデザインされていれば、すべての調理作業をキッチンの中心にまとめることができ、必要なものが手の届く範囲に配置されているでしょう。
キッチンレイアウト
どのようにキッチンを使いたいかによって、自分に合ったキッチンレイアウトを選びましょう。
- L型キッチン:片付けやすいので、家族向けのキッチンレイアウトです。また、壁付けか対面式かを選ぶことができます。L型キッチンの場合、キッチンの大きさはそれほど重要ではありません。利用可能な作業スペースの中で、必要なものすべてが手の届く範囲にあるので、効率的に作業を進めることができます。
- I型キッチン:すべての作業スペースが一列に配置されているレイアウトなので、細長い場所に向いています。L型キッチンとは異なり、動線が長くなるので、シンクが中心となるように設計するといいでしょう。
- U型キッチン:アルファベットの「U」のような形状をしています。すべてが手の届く範囲にあるので、調理中の動線が短く、より使いやすいレイアウトです。
- Ⅱ型キッチン:2列のキッチンカウンターが平行に並んでいるレイアウトです。通路幅が120cm以上あると、動きやすくなります。
- アイランドキッチン:壁から離れたところにアイランドが設置されたレイアウトです。広いスペースが必要なので、アメリカの大型キッチンを思い起こさせます。コンロ、オーブン、収納スペースもアイランドに設けることができるため、より効率的に家事を行うことができます。
キッチンレイアウトを決める前に、動線について考えることが重要です。キッチンに複数人いても効率よく動けるように、ワークトライアングルとなるように配置しましょう。
ワークトップ(天板)の素材
キッチンカウンターは、さまざまな素材から選ぶことができます。一般的に使用されている素材は次の通りです。
- 大理石、御影石、クォーツストーンは最も人気があります。
- ステンレスは、耐久性に優れており、衛生面でも安心です。
- セメントは、マットな仕上げまたはサテン仕上げのどちらからも選ぶことができます。
- 木材は、とても温かみのある素材です。インテリアにも合わせやすいだけでなく、キッチンを個性的にも見せてくれます。
- セラミックは、ワークトップに向いており、大きなタイルの形で売られています。また、さまざまなデザインから選ぶことができます。
- メラニンラミネートは、ラミネート加工が施されたプラスチック板やHPLラミネート板で形成されており、さまざなま模様や組み合わせが可能です。
- 複合材からできた素材。
最近では、0.8センチから1.5センチの薄いワークトップを選ぶ人が増えてきています。
色
色によってキッチンの視覚効果や雰囲気が変わるので、キッチンをデザインするときには色選びも重要なポイントです。
手頃な価格でデザインすることができる白は、キッチンで最も一般的に使用されている色と言えるでしょう。また、開放感を与え、自然光を目立たせることもできるので、小さいキッチンにも向いています。しかし、視覚効果は生み出すのは難しくなります。
赤は非常に創造的で大胆な色です。キッチンのレイアウトや自然光の量によっては、小さいキッチンでも上手く機能します。
明るい色のオレンジは、キッチンを個性的にしてくれます。強力な色でもあるので、少量を部分的に使用するといいでしょう。
緑やグレーのようなアースカラーも人気があります。
あとは、あなたの夢のキッチンを実現させるだけです。