【最先端家具?】3Dプリント技術を使ったオリジナル家具たち
最近では、従来の家具に加えて、3Dプリント技術を使ったオリジナル家具が多く登場しています。これまでに長い道のりを歩んできた3Dプリント技術は、刺激的な家具を新製品として生み出すなど、さまざまな分野に参入しています。この積層造形技術により、独自にカスタマイズされたオリジナルの家具を完全に作り出すことができるようになったのです。
さらに、3Dプリント技術は小さなもののデザインと製造だけに限定されません。今回の記事でご紹介する家具は、皆様の期待を裏切らない、時代の先駆けとなる大きくて美しい家具たちです。
3Dプリント技術は、あらゆる種類のデザインの扉を開きます。今回は、自宅で美しく映える、3Dプリント技術で作られたオリジナル家具をご紹介します。今回の家具の中には、椅子、本棚、テーブルなどが含まれており、自宅のオリジナルで上品なインテリア作り出すのに役立つでしょう!
ナガミとザハ・ハディドの3Dプリントチェア
昨年のミラノサローネ国際家具見本市では、スペインのデザインスタジオ「ナガミ」がヴァンガードチェアのコレクションを発表しました。このコレクションには、さまざまな素材を使用した4つの美しく未来的な3Dプリントの椅子があります。
ザハ・ハディドはそのコレクションの中で、色あざやかな花の構造を呼び起こすような2つの椅子をデザインしました。これらの家具は、家の中の椅子とスツールの存在を再定義し、さらに、3Dプリント技術が、建築や家具に多様性を提供する良い例となりました。
カスタマイズ可能なDi-lamp
3Dプリント技術は、間違いなく、家具のデザインにより存在感を増しています。実際、LPジャックデザインスタジオの創設者であるピエール・イブ・ジャックにとって、重要なリソースとなっています。LPジャックデザインスタジオでは、ヴァンガードピースを作成するために、これまでにかなりの間、3Dプリント技術をテクノロジーを使用しています。少し前に、このスタジオは新しい3Dプリント技術に関するプロジェクトである、Di-lampを立ち上げました。 Di-lampは、カスタマイズが可能な3Dプリント照明器具のコレクションです。このコレクションには、ランプとお揃いの家のインテリアアクセサリーも含まれています。
家具の世界にとっての3Dプリント技術の最大の利点は、ユニークな家具やオリジナルの家具セットなどの、カスタマイズ可能な製品を制作できることです。
オリジナルの3Dプリント家具– Simplus Designのモジュール式本棚
このモジュール式の本棚は、ニューヨークを拠点とするデザインスタジオ「Simplus Design」が制作しました。数年前に登場したプロジェクトであるSupermodは、機能性と美学を融合させた3Dプリント技術によるモジュール式本棚です。
それぞれのユニットはサイズが豊富なので、ユーザーは大小様々な収納に活用することができます。デザイナーは、この本棚の素材には、不透明と半透明の白いプラスチックを使用しました。
プラスチック素材は、光が特定のユニットを通過することで、独自の光学効果を作りだします。前述したように、ユニットのサイズは35cmから60cmと様々なので、本や植物などを収納できます。
リオの家具
次にご紹介するのは、3DプリントされたRioコレクションです。これは、デザインスタジオ「Integrate」と「Morgan」によるコラボレーション作品です。このコレクションには、3Dプリントされた要素を組み込んだ椅子とテーブルがあります。たとえば、椅子には3Dプリント技術が使われているため、わずか24時間で家具を作成することができるんですよ!
さらに、スタジオは液体樹脂かポリアミドの粉末を使用して椅子を印刷し、数学的なアルゴリズムも取り入れており、3Dプリント技術と伝統的な手法を組み合わせることで、芸術性と新しい技術の両方が融合した家具を作ります。他の方法でこのような家具を作ることは不可能です。
椅子の脚の部分を作る時に使用した、最新技術と職人の技が融合した3Dプリント技術を使って、テーブルを作ることができます。
オリジナルの3Dプリントされた家具– ビッツ&パーツのパズルチェア
最後にご紹介するビッツ&パーツデザインのオリジナルパズルチェアは、3Dプリントの家具としては、シンプルなコンセプトに基づいており、自分で椅子を組み立てるタイプの家具です。3Dモデルをダウンロードし、FDM 3Dデスクトッププリンターを使えば、自宅で無料で印刷してこのモデルを作成できるのです。
このコレクションには、KidsMaker Chair 19、Maker Puzzle Chair、Kids Maker Chair 39の3つのモデルが発表されています。
まず、KidsMaker Chair39は、重さは約170グラムで39個の部品があります。そして、それぞれのモデルには、約3.5キログラムのABSフィラメントが必要になります。
3Dプリント技術は、家具デザインの世界でますます人気が高まっています。コストと生産時間を削減できるだけでなく、自宅や家具に最先端の技術やデザインを与えることができるでしょう。