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建築家なら絶対知っておくべきマドリードの建物

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マドリードは美しい建物がたくさんあります。美術館、オフィス、駅など…。すべての建築物が、世界中の建築家にとって大きな魅力となっています。
建築家なら絶対知っておくべきマドリードの建物
最後の更新: 25 5月, 2021

マドリードという都市は、スペインで最も重要な場所の一つです。マドリードには建築家ならだれもが知っておくべき建物や、興味深い建築の例が数えきれないほどあります。長年、この地はモダン建築やコンテンポラリー建築の実験場となっており、実験と発見が繰り返されてきた場所なのです。

さらにマドリードには建築スタイルを学ぶのにぴったりの都市です。旧市街に行けば、プラド美術館や王宮など印象的な建物に出会うことができます。

ここでは実験的、あるいはアバンギャルドな建築物が建造されてきました。うまくいかなかったものもたくさんある一方、国際的な名誉を勝ち取ったものもあります。今日は、マドリードで最も良く知られた建物を少しご紹介したいと思います。

マドリードの建物の建築カタログのようなものをただ作るのではなくて、この都市を代表していると思う建物をご紹介したいと思います。マドリードの美しさは、その建物やパブリックスペースの多様性にあります。どこに行けばいいかさえ知っていれば、あらゆる場所に驚きが隠れているのです。

カイシャフォルム-ヘルツォーク&ド・ムーロン

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カイシャフォルム・マドリードは社会・文化センターで、カイシャバンクがスポンサー企業についています。この建物は文化的知識を共有するプラットフォームとなっており、公共のすべての人を歓迎する明るくにぎやかな場所なのです。

カイシャフォルムはPaseo del Pradoにあるアートゴールデントライアングル地区に位置します。2001年から2007年までに建物がリフォームされ、2008年の2月13日に公式に再オープンしました。このプロジェクトではマドリードの旧市街に残された産業建築の一つを復元することが目的でした。これは、以前Central Eléctrica del Mediodíaと呼ばれた発電施設だったのです。

このプロジェクトはスイスの建築ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが率いました。彼らはこの空間を近代化させ、都市の文化マップに戻したいと願っていました。

この新しいセンターにはパブリックスペースがあり、これは都市の心臓部に位置しています。このセンターは伝統と近代性を融合させ、誰もが楽しめるさまざまなアクティビティやイベントを提供しています。

芸術展や音楽祭、陶芸祭、コンサート、劇、教育的または家族向けのワークショップなどが開催されています。こういったものを通して、カイシャフォルムではあらゆる年齢やバックグラウンドを持った人たちが、文化的知識を深め個人的に成長できるような場所になることを目指しています。

これはとても目を引く建物でもあります。ヘルツォーグ&ド・ムーロンがマドリードの中心で行ったリノベーションは素晴らしいものであったと感心せざるを得ません。

この建物を最大限に楽しむためには、たくさん行われている展示の一つに行ってみるか、最上階にあるカフェで町の素晴らしい眺めを見てみるのもいいでしょう。

BBVAタワー-フランシスコ・ハビエル・サエンス・デ・オイサ

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現在はCatellana 81として知られているこの建物は、BBVAまたはビルバオ銀行タワーとしてデザインされたもので、スペイン人建築家のサエンス・デ・オイサが計画し指揮を執りました。

この建物は間違いなくすべての建築家が知っておくべきものです。このユニークなデザインで、サエンス・デ・オイサは1971年のビルバオ銀行によって催された名声あるデザインコンテストで優勝しました。これは排他的な大会で、とても少数のプロだけが参加できるものでした。

Catellana 81は、2015年にラス・タブラスのBBVAファイナンシャルシティに移るまでの間、マドリードのビルバオ銀行グループの本部でした。その年の1月に、BBVAタワーは重要文化財建築物に指定され、マドリードで「最も若い」建築物としてのリスト入りとなりました。

「希望を持って決意した姿勢で、未知への冒険をし未踏の道を歩もう。」

-フランシスコ・ハビエル・サエンス・デ・オイサ

エディフィシオ・ミラドール-MVRDV

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この居住用ビルは、オランダの建築家集団MVRDVスタジオによってデザインされ、周りの他の建物とは一線を画したものとなっています。6階建ての建物が並ぶ地域に、MVRDVは21階建ての建物をランドマークとして機能するよう提案したのです。

この建物は周りの素晴らしい景色を見ることのできる展望台としても機能します。21階建ての中で、建築家たちはビルのほんの一部を住人の利益になるような場所として確保することにしました。

このデザインは、パブリックスペースを作ることに役立ちました。これは現代の都市をあたたかみのあふれるものにする上で欠かせない側面になっています。中央にある大きな空間は「スカイプラザ」で、住人の誰もが使える観測プラットフォームかつ野外コミュニティガーデンとなっているのです。

MVRDVはモダン住居への捉え方を、現代のライフスタイルへの解決法としてデザインし、住人に柔軟で多様な居住空間を提供しています。

ですので、次回マドリードに行く機会があったら、この展望ビルに寄ってみてはいかがでしょうか。絶対後悔はしないはずです。ですが、都市の中央部からは少し距離があるということは付け加えておきます。

BBVAファイナンシャルシティ-ヘルツォーク&ド・ムーロン

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このマドリードの北のすそ野にある大きな複合施設は、新しいBBVA本社となりました。建設は2009年から始まって、2015年に完成しました。

この建物にはビルバオ銀行のオフィスだけでなく、庭やパティオ、公共サービスやお店などが入っています。最も顕著な特徴の一つは、La Vela(帆)で、これは巨大な湾曲した垂直のタワーです。

このタワーは平らで直線的なベースとは対極的になっています。表面には何千という細長い薄板が敷き詰められ、日光によって向きを変えることでビルに質感をプラスしています。

この建物には個別のオフィスがありません。6千人の従業員がオープンプランのオフィススペースとたくさんのミーティングエリアのある空間で働いています。知識の交換を促進し、イノベーションを育て、意思決定を速めることを目指し、このようなレイアウトになっているのです。

建物の知名度はそれぞれ異なりますが、マドリードの建築物のクオリティについて、少しわかっていただけたら幸いです。ご自身も建築家だという方、あるいはデザインに関心があるという方には、きっと訪れる価値のある場所ばかりですよ。