ポップアートのインテリアで知っておくべきこと
ポップアートのインテリアは過去のトレンドではありません。これは巨大なアーティスティックムーブメント、つまり前衛的な美術運動の反映なのです。
この巨大な運動は世界中のアートやメディアだけでなくインテリア界にまで革命を起こしました。すでにポップアートに影響を受けたインテリアアイテムを家やオフィス、お店で見ているかもしれません。
今回は自分の家でも挑戦できるようなポップアートのインテリアについて紹介していきます。
ポップアートとは何か?
ポップアートは1950年代後半から60年代にかけてアメリカとイギリスで現れた美術運動です。当時人気だった主流のメディアや漫画、物体、ブランドからインスパイアされたものばかりです。
斬新なスタイルが特徴的でポップアートは当時有名だったイメージにとても影響を与えました。
多くのデコレーション専門家はポップアートがミニマリズムの正反対に位置するものだということに賛同しています。
ポップアートの面白いところは今までの常識やルールが全く通用しないことです。ポップアートは保守的なルールで作られたデザインのアートを投げ出して新しくハラハラする何かを作りたいという希望からできました。
たくさんの色や大胆な色に溢れているのでどんな部屋にもエネルギーをもたらしてくれます。
デコレーションとしてのポップアート
色
ポップアートにとって色はとても重要なものです。明るく大胆でガチャガチャとした色を使うことがポップアートでは肝になってきます。
対照的な色を使うことはオプションではありません。これは必須事項です。
ですが色の組み合わせは簡単に間違った方向に行ってしまうのでシンプルな空間に一点だけポップアートを取り入れましょう。
ポップアートはクレイジーでサイコチックな組み合わせをするのではなく全体でバランスが取れたものにすることを忘れないでください。
ポップアートでよく使われる色は赤や紫、黄色、緑、オレンジ、フクシャ、白です。
そしてこのスタイルは丸や四角、三角、カラフルな線など形も様々です。
家具
ポップアートの家具はとてもキャッチーなものばかりですぐに目に付きます。なのでまずは部屋の壁の色と調和が取れる家具を選びましょう。
完璧にするためにはまずバランスが一番重要です。もし明るい色の壁紙があれば無彩色の家具を選びましょう。反対に無彩色の壁紙であるなら明るい色の家具を選びましょう。
次に家具の形が重要になってきます。家具の形が変わっているだけでゲストを驚かすことも喜ばすこともできます。クラシックに見える家具も少しのひねりがあるだけで大分印象は変わります。
美術運動にインスパイアされた家具はデザイナーの想像力の反映でもあることを忘れてはいけません。
オリジナルのピースを買ってもいいしもっと探すのが簡単な複製されたものを買っても大丈夫です。
このタイプで有名なデザイナーは、イームズ、サーリネン、アンディウォーホル、ジェフコーンズなどが有名です。
素材
ポップアートの素材はプラスティックが一番王道です。
言わずももがなプラスティックはとても強く弾力もあり安く文句なしの素材なので多くのポップアーティストがプラスティックを使っています。
中でもヴェルナー・パントンによって手がけられたパントンチェアーは世界で初めてのプラスティック素材の椅子として紹介され、ポップアート作品の代表作として知られています。
デコレーションとしての一面
今までに紹介してきたようにポップアートの中で色はとても重要ですが、デザイナーは有名なイメージや写真を自分たちの作品の中に使ったりもします。
こういったイメージを使うことはポップカルチャーの表現方法の一つでもあります。
なので映画やポップスターなどをオリジナルとは違う色で見ることはとても普通のことです。他にも有名なブランド、例えばキャンベルのトマトスープやコカコーラなどもよく見られます。
もしこういったデザインのものが家に欲しいと思ったら有名なブランドのイメージを使っているものを選べばゲストの目を引くこともできます。
もし何か参考が欲しければ、アンディ・ウォーホルの絵がとてもクラシックです。
最後のアドバイス
ポップアートはとてもカラフルなスタイルですが全てをポップアートで埋め尽くす必要はありません。きちんとバランスを取れば色のコントラストもでき、今ある家の雰囲気を壊すことなく調和の取れたおしゃれな雰囲気へとアップデートできます。
そしてなによりももしこのスタイルを気に入って挑戦したいと思うのなら、一気にやるのではなく少しずつ挑戦してみましょう。そうすることでこのスタイルがあなたの好みに本当に合うかどうか確認もできます。
ポップアートはとても楽しいスタイルです。なのであまり気負わずに楽しんで挑戦してみましょう!
このスタイルを通して新たな想像力・創造力に出会えるようにまずは小さなアイテムから挑戦してみるとどれだけポップアートが楽しいものなのかわかります。ぜひ楽しみながら新しいアートに出会ってみてください。