草の種類について:自宅の芝生にピッタリなのはどれ?
庭のデザインに関しては、芝生用に買う草のタイプについてしっかりと考えておくのは非常に重要なことです。草は全て同じというわけではなく、それぞれ特性を持っているので、どの土壌や気候に適しているかも種類によって差が出てきます。
素敵な庭というのは美しくて健康的に保たれた芝生によって特徴付けられますので、選ぶ草の性質について考えるのは重要ですし、それを育てる環境も大切になってきます。
例えば、草が必要とする光の量や手入れ、芝生の使用目的などについて考慮する必要があります。
今回の記事では、そんな草の種類についてご紹介し、ご自宅の芝生にピッタリなものを選ぶためのアドバイスもあわせてお伝えしたいと思います。
草の種類
草は、庭に植える植物の中で最も一般的なものの一つです。その種類はごまんとありますので、どんな土壌・使用目的・気候にも合う草を見つけることができるでしょう。その種類は、主に三つのタイプに分けられます。
芝草
このタイプの草は全ての草の中でも最も硬い部類に入ります。どんな気候にも順応できますし、手入れもあまり必要ありません。
観賞用草
その見た目の美しさから、観賞用の草はよく芝生に使われます。芝草よりも定期的に特別なケアをすることが求められます。繊細ですが、とてもオシャレな草です。
スポーツ用芝
このタイプはとても硬く、長時間使ったり何度も踏まれたりしても耐えられる耐久力があります。主にスポーツ用のフィールドで使われています。
草のサブタイプ
以下のタイプは、芝生に最もよく使われているものです。それぞれが前述の三つのカテゴリーのどれかに分類されます。
セントオーガスティングラス:観賞用草
バッファローグラスとしても知られる多年生植物で、温暖な気候に最適です。幅の広めな葉によって、適度な密度の芝生になります。
さらに、太陽光にも強く(過剰な量の太陽光はよくありませんが)、成長はだいぶ遅いです。しかし、耐久性はあまりないので人の行き来が多い場所には適しません。
カーペットグラス:スポーツ用芝
この世に存在する全ての種類の草の中でも、これは一番硬い部類に入る草で、温暖な気候にピッタリです。クリーピンググラスに分類され、密度の高い芝生のカーペットを作ってくれるので雑草の増殖を防ぐことができます。
しかし、この草は大量の水を必要とします。強みとしては、ひなたでも日陰でも育つという点が挙げられるでしょう。砂質土に植えるとよく育ちます。
バミューダ芝:芝草
バミューダ芝(ギョウギシバ)は ダークグリーンの色が特徴的なので、他のタイプの草とはすぐに見分けがつくでしょう。しかし、冬になるとその色は失われてしまうので、秋にタネを蒔き直すことをオススメします。
どんなタイプの土にも合いますし、人が何度も行き来しても耐えられる強さを持っています。さらに、このタイプの草は虫や病気にも強く、庭や公共の公園で最もよく使われているタイプの草です。
丁寧に手入れしてやれば、とても美しくて質の高い芝生になりますよ。
アオイゴケ:観賞用草
アオイゴケは多年草で薄暗くて湿度の高い環境にベストなタイプの草ですが、光にも体制があります。脆い草ですので上を歩くのはオススメできません。あまり成長はせず、草のカーペットを作りたい場合は大量の水が必要になります。
ライグラス:スポーツ用芝
ライグラスはおそらく、ガーデニングの世界で最も有名で最も広く使われている種類の一つと言えるでしょう。必要な水分量は平均並ですが、気温が高く太陽光に晒される環境にも耐える強さがあります。
しかし、雑草にとても敏感なので、継続的かつかなり特殊な手入れが必要となります。
こちらも多年草の類で、とてもはっきりとした緑色なのですぐに見分けがつくでしょう。さらに、一年中見た目が衰えず、人の行き来にも耐久性があります。
どの草を選ぶのが自分にとってベスト?
ご自宅の芝生に一番合った草を選ぶとなったら、売られている全ての種類の草について調べるための時間を確保することをオススメします。
プロに相談したり専門家にアドバイスをもらったりするのもいいでしょう。しかし、この記事の中でもご自宅の芝生に最適な草を選ぶために覚えておくべき事柄をいくつか紹介させてください。
まずは、どんな環境で草を育てなければならないのかを考えるべきです。全ての草がかなり暑いまたは寒い気候に適しているわけではありません。その環境と相性の良い草を選ぶようにしてください。
次に、庭の土がどんなタイプの土なのか知っておくことも必要不可欠です。
また、草を育てるのに使うことができる水の量について考えておくことも重要です。ある種の草は他の種類のものより多く水が必要になる場合もありますので、選んだ草がどの程度の水分を必要とするのか前もって知っておくことが大切です。
どの程度の手入れが必要になるのかもまた重要な側面です。これは庭いじりにどれくらい時間が割けるのかに関わってくるでしょう。
庭いじりにあまり時間をかけられないなら、手入れのあまり必要ない草を選ぶといいでしょう。
また、庭の陽当たりの良さと日陰率についても知っておくべきです。庭がどの方角を向いているのか把握しておくのは必要不可欠ですし、芝生に対してどの向きから日が昇って沈むのかも大切です。そうすることで、庭がどのくらいの時間陽に照らされ、どのくらいの時間日陰に入るのかを知ることができます。
そして最後に二つ、とても基本的な事項があります。それは庭の使用目的と予算について考えることです。
まとめ
お子さんがいらっしゃる場合や庭でスポーツやパーティーを開いたり友人と過ごしたりするのがお好きな場合は、日常的に使用可能な耐久性の強い草を選ぶようにしましょう。
予算も芝生の質に影響してくるものですので、重要です。いつでも質と値段のバランスのいいラインを上手く狙えるようにしてみてください。
これらを念頭に置いた上で専門家のアドバイスを聞けば、ご自宅の芝生用の草を選ぶにあたって必ず適切な選択ができるでしょう。