屋根裏部屋のメリットとデメリットとは?

屋根裏部屋に住みたいと思ったことはありませんか?ここではそのメリットとデメリットをご紹介します。
屋根裏部屋のメリットとデメリットとは?

最後の更新: 05 3月, 2019

屋根裏部屋(ロフト、屋根のすぐ下にある部屋)は元々どのように使われていたのでしょう。現在屋根裏部屋は贅沢なものと思われる傾向にあります。なぜなら一般的に街中に見られるスタイルだからです。ですが、かつては必ずしもそうではありませんでした。昔は郊外に位置する工業用のスペースで、特に学生や芸術家によって使われる場所でした。

最近は屋根裏に住むことに人気が出るようになり、見方が変わってきました。50年代にニューヨークで始まった時とは大きく異なります。

今回は屋根裏部屋での暮らしのメリットとデメリットについてご紹介します。

メリット

まずメリットについて挙げていきましょう。

  • 高さや空間そのもの。これは壁や廊下などの視覚的障壁がないためです。
  • より自然な光。障壁がないことで空間に光が綺麗に入ってきます。太陽からの光はスペースに活気と喜びを与えてくれます。
屋根裏部屋のメリットとデメリット

多様性

屋根裏では完成されたスペースやよくあるデザインに合わせる必要がありません。そのため自分の好きなようにスペースを作ることができます。屋根裏ではレイアウトを考えるのも容易です。

換気、掃除

屋根裏は換気と掃除が簡単です。屋根裏に住む場合は常に清潔に保つ必要があるでしょう。ですが、スペース全体が非常にオープンで清潔さも目に見えやすいため、掃除もとても簡単なのです。

生活のしやすさ

子供のいるカップル、身体の不自由な方、たとえば車椅子を使う方などには生活しやすい空間です。

汎用性

勉強のためのスペースや芸術活動のためのアトリエとしての場所を空間内に作ることができます。

屋根裏部屋のメリットとデメリット

さらに、屋根裏の外観は通常とても魅力的です。装飾の観点から見ると屋根裏部屋は大きな可能性を持っています。

デメリット

今ご紹介したメリットとは対照的にいくつか欠点もあります。

遮音性の低さ

これは屋根裏に住む上で複雑となる問題です。壁がないため音を遮断することは難しくなります。視覚的には良かったことが音の面では欠点となります。一緒に住む人による音楽、テレビ、会話などが考えられますがそれだけではありません。家電製品の騒音や小さな機械音も聞こえてくるということを頭に入れておかなければなりません。特に洗濯機と乾燥機はかなりうるさく感じるでしょう。ですので家電製品に少しお金をかけて、品質が良く音の小さいものを購入することをおすすめします。

におい、煙

これはキッチンから生じる問題です。においや煙が屋根裏全体に広がるのを防ぐため、キッチン用の優れたフードなどを購入するとよいでしょう。

プライバシー性

プライバシーを持てないことは、壁による空間分離のないスペースが持つ大きな特徴です。リビングとキッチンがつながっているようなアメリカのキッチンでも同様のことが起こります。このような場所で自分ひとりの空間を持つのは難しいです。

仕事と休憩

仕事のスペースと休憩のスペースを分けたい方にとって屋根裏部屋は理想的な部屋にはなりません。空間を分ける壁がある場所を探したほうがいいでしょう。

清潔さ

屋根裏は常に整理整頓しておくことがとても大切です。そのため片付けが苦手な方にとってこれは大きな問題となるでしょう。普通の家であれば、ゲストが来る時はゲストの入る部屋のみを綺麗にすればよいのです。ですが屋根裏ではそれができません!ゲストが来たら部屋の全てを見られることとなります。そのため掃除が苦手な方は引っ越し前に少し考える必要があります。

暖房やエアコン

屋根裏では、どこかの1部屋だけエアコンをつけるということができません。そしてスペースの広さにかかわらず、完全に暖かくまたは涼しくすることはより難しくなります。普通の家に比べて光熱費が高くなる可能性が出てくるでしょう。

屋根裏に住む価値はある?

ご覧になったとおり、屋根裏に住むことにはたくさんのメリットとデメリットがあります。ですが、デメリットの多くは少しの工夫と注意で解決することができます。

解決策のない唯一の問題は、壁がないことからくる遮音性の低さです。スクリーン、カーテン、パネルなどを利用してスペースの分離を試みてください。ですがそれでも完全に防音できるわけではないので、その点だけ覚えておいてください。

屋根裏部屋 メリット デメリット
abc.es

これらのデメリットがあっても、屋根裏に住む価値は十分にあると考えています。屋根裏部屋は実用的で機能的なレイアウトを作ることのできるとても魅力的な空間なんです。

最後に、屋根裏部屋は誰と一緒に暮らすかがとても重要になります。プライバシーを持ちにくいという点を特に考えるようにしてみてください。