LED電球ってそんなに有能なの?
照明、特に家庭用の照明機器に関しては、たくさんの最新テクノロジーが売り場に溢れています。最新のものを使えばもっと効率的で電気代が節約できると言われていますが、その一例がLED電球です。
LED電球は白熱電球よりさらに電力を節約できる電球として作られました。
しかし、本当にそれほど良い製品なのでしょうか?本当にそんなに電気代の節約になるのでしょうか?
こういった宣伝文句が信用できず、従来の電球をLEDと取り替えることのないまま使い続けている人々もいると思います。
今回の記事では、LED電球についての全てをご紹介し、言われていることが事実なのかも明らかにしていきます。
LED電球とは?
LED電球について話をするなら、まず知っておかなくてならないのがそもそもLED電球とは何か、ということです。では、正確にはどんなものなのでしょうか?
LED電球とは発光ダイオードを使って電気を生み出す、ソリッドステートの光源のことを意味します。
あらゆる電球の中で最も低消費電力かつ長寿命で、最高でおよそ5万時間(役30年間)も使い続けることができます。スイッチのオンオフが頻繁に繰り返されることにも耐性がありますし、白熱電球よりも約80%も少ない電力しか消費しません。
LED電球はどんな場所にも使うことができます。家庭用だけでなく業務用でも、例えばホテルなどの施設でも使われています。
店頭にはLED以外の電球も多く並んでいますが、LEDはその長寿命・低消費電力のおかげで一番革新的な電球となっています。
とはいえ、LED電球の良さを理解するためには、その他の種類の電球についても知っておく必要があります。
電球の種類
- 白熱電球:古くから使われている電球です。そのパフォーマンスの悪さから、過去数十年の間に、世界中でその使用頻度が落ちていっています。
- 省エネ電球:LED電球の次に電力効率のいい電球です。家の中でも、人の出入りが多い浴室や廊下などにはオススメできないという難点があります。それは、電気を頻繁につけたり消したりすることでその寿命が縮まってしまうからです。さらに、スイッチを押しても明かりが灯るまでに数秒ほどかかります。
- ハロゲンランプ:このタイプの電球はとてもナチュラルな明かりを提供してくれますし、スイッチを押せばすぐに明るくなります。消費電力は白熱電球よりも30%ほど少なくすみます。
本当にそんなに効率的なの?
もしあなたがLED電球に懐疑的な方なら、無理強いはしたくないのですが、LED電球について言われていることは全て事実です。以下で説明していきます。
まず、LED電球は従来の電球と同じ明るさを生み出すのにも、少ない電力だけですみます。つまり、1時間当たりの消費電力量が少なくすむので、コストも少なくてすむということです。ですので、LED電球の方がコストパフォーマンスが高いということになります。
以下の表は、それを具体的に表したものです。
LED | 白熱電球 | |
電力(W) | 7 | 60 |
一日当たりの使用量 | 7 | 7 |
電球の数 | 10 | 10 |
一日あたりの電力消費(kW) | 0.49 | 4.2 |
ひと月あたりの電力消費量(kWh) | 15.19 | 130.2 |
電気代/kW | 約15円 | 約15円 |
電気代月額 | 約225円 | 約2,000円 |
ご覧の通り、月ごとの電気代の差は一目瞭然です。LED電球なら88%も節約できます。
低消費電力の電球を使用するのも電気代の節約にはいい方法です。LED電球ほど能率性は高くないものの、他のタイプの電球と比べると、だいたい75-80%ほどの電気代の節約になります。しかし、その分寿命は短いです。
月ごとの電気代の節約ができるだけでなく、LED電球自体の値段もだいたい500〜1,000円ほどですので、長期的に見てもかなりおトクと言えるでしょう。
つまり、新しく電球を買ったとしてもすぐに元が取れるということです。
それでも、今低消費電力タイプの電球をご使用中なら、寿命が来るまではそれを使い続けてください。しかし、ハロゲンランプや白熱電球をお使いの場合は、よく人が出入りする部屋の電球は特に、今すぐにでもLEDに変えることを考えた方がいいでしょう。
まとめ
自宅の照明はとても重要な問題です。効率的に照明機器を使いたいなら、今一度よく考えてみる必要のあるトピックでしょう。
LED電球を使えば、電気代の節約にもなりますし、照明のクオリティについて妥協する必要もありません。クオリティに関しては、落ちるどころか逆に少ない電力で従来の電球と同じ明るさの明かりを生み出してくれるという優れものなのです。
さらに、高温にならないので他の電球よりも安全です。
その値段もあまり問題ではありません。他の電球よりも少し高いのは事実ですが、その電力効率の良さと寿命の長さを考えれば、長期的にみるとお金の節約になるのです。